見上げれば高い空とさわやかな風。雑木林の緩やかな坂道を登りきる。静寂な林の中でポトリ…ポトリ……と音がする。また一つクヌギの実がころころと転がり落ちてくる。あちこちのドングリの大木に青い小さな実がビッシリと実っている。椎の実が尾根のいたるところに落ちこぼれ、里の秋はふけてゆく。
現在の場所に居を構えたのが、今から40年も前のことである。
その頃、住居の廻りは梨の花が咲き乱れ、緑豊かな多摩丘陵の面影を残していた。
今は事あるごとに近隣の丘陵を散策し、野の花を見つけては一喜一憂する日々である。
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